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ステップ2 まず「一文字」に注目しよう

単語力を確実に増やすには、評論用語を作っている「漢字の意味」を理解するのがてっとりばやい。ここでは、二つのルールを覚えておこう(ちなみに、これは『一生使える国語力』の第三章で学んだことと同じ)。

1 漢字の意味は「訓読み」することで理解できる
2 漢字の意味は「同じ文字を使った熟語」からも推理できる

1は、たとえば、「現象=現れた、形」などと読み下してみるとわかりやすくなる。
2は、たとえば「観念」、「理念」、「概念」、「念願」......の「念」などに注目してそのニュアンスをつかむこと。ここでは「念」=「心に思うこと」くらいの意味になる。

こうして、未知の言葉が出てきたら「この言葉を作っている漢字の意味は......」と考えることが出来るようになる。するといつの間にか読解力も向上しているというわけだ。


さらに、このステップではさらにもう一歩進んで、いくつか対(つい)になる漢字を集中的に覚えてしまおう。こうすることで「対義語」を一気に増やすことが出来るはず。

3 「対」になる漢字を覚えて暗記の効率をアップしよう!

対義語を覚えると、これまた読解力が向上する。
というのも、「対」になる言葉の相棒が出てきたら、「おや、この反対語が(あるいは同義語が)どこかに出てくるんじゃないか、と気にしながら読んでいけるようになるし、必要に応じて補って読むことも出来るからね。

試験本番で役立つのは丸暗記した知識ではなくて、こうしたネットワーク化された知識と、そこから生まれる健全な推理力の方だ。

以下、熟語によく登場する漢字をセットで示しておく。漢字の意味も付けておいたので、いっしょに覚えてほしい。

リクエストが多かったので、ケータイ用「現代文評論用語集」も試作してみました。

ただ、できることの制約が多いので(たとえば索引などを作るのはムリ)、できるだけPC用の「用語集」をダウンロードして利用することをお薦めします。

例えば友人にhttp://genbun.jpを教えてダウンロードしてもらうとか。(^-^)

このStep1は「評論用語の効率的な覚え方」を扱います。石原の著書・『一生使える国語力』第三章とも重複する内容が多いので、疑問点があったらそちらも参考にしてください。

あれこれ制限はありますが、とりあえず作ってみました。
表示の不具合などありましたら、遠慮なくコメント下さい。

1ー3は実際に出題された用語で、「・」がついているものは、その年度の内容を読解するのに必要と思われた用語です。

「評論用語」の問題と用語集(大学受験向け)は11月30日ごろ、常識力(テーマ学習)は12月中旬ごろからエッセイ形式で順にアップ予定。

 1月上旬アップ予定です。

 この章では「単語」の覚え方・学び方をトレーニングしていきます。

最後は応用として、SOCVのそれぞれが「S+V」に置き換わる複雑な文を取り上げてみましょう。

SOCV型の文、使役の文、能動・受動の書換えなど、ステップ3はもりだくさんです。

 次はSOV型の文を切り分ける練習をしてみましょう。

この章では、「構文力」を身につけるためのトレーニングをします。

 

はじめまして。

著者のサイトにアクセスしてくださって、どうもありがとうございます。

第1章では、このサイトの利用方法を説明します。ガイダンスなので、まだ練習問題はありません。国語力のトレーニングは第2章から始まりますので、お楽しみに。