【ステップ1】
まずは「主語(S)」と「述語(V)」、それから「目的語(O)」の基本的な働きを理解し、使いこなせるようになりましょう。
#SOVが何を表すのかわからないときは、『一生使える国語力』の29ページにもう一度目を通しておいてください。
- 問題1
次の文の主語の後ろと述語の前に「/(スラッシュ)」を入れなさい。
(解答例)授業中 シドくんは/いつも/上の空だ。
→「シドくん(は)」が主語(S)で、「上の空だ」が述語(V)。ここでは「は」や「が」まで含んだものを主語として答えることにします。
1 この ガムシャラで 繊細な 「青春の塔」は 竹本くんの 作品です。
2 サザエさんは タラちゃんと 町まで 買い物に 出かけた。
3 ゴツボ×リュウジの 本は マニアックで とても おもしろい。
4 赤い リボンの 少女の 名前は たしか クラリスだ。
5 かの 有名な シュールストレミングは スウェーデンの 発酵食品である。
(問題1 解答と解説/SV、あるいはSCV型の文)
日本語では、文の最後に結論を置きます。これを「述語(V)」と言います。述語は「動作」や「様子」などを表しますが、「動作」や「様子」がそれだけで存在するわけではありません。
その動作をしたり、あるいはその様子の持ち主となる「何か」が必要なんです。この「何か」が「主語(S)」です。
「主語(~は、が、のつく部分)」と「述語(~する、~しい、~だ)」はセットになって、一つの意味のまとまりを表すことができます。これが「文」です。*その意味で、言葉の本当の基礎になるのは「単語」ではなく、「文」だと言うことができるでしょう。
*文の基本形
Sは(が) → V(~する、~しい、~だ)
話し言葉では最後の部分を省くこともありますが、本やレポートのような書き言葉ではめったに省略されたりはしないものです。ですから、文の構造を分析するときは、まず文末の「。」(←マル、句点と呼びます)に注目して述語を見つけ、その述語に合う主語を探す、という方針で分析するのがいいでしょう。
では、解答を見てみましょうか。
1 この ガムシャラで 繊細な 「青春の塔」は/竹本くんの/作品です。
→「『青春の塔』は」が主語で、「作品です」が述語。
2 サザエさんは/タラちゃんと 町まで 買い物に/出かけた。
→「サザエさんは」が主語で、「出かけた」が述語。
3 ゴツボ×リュウジの 本は/マニアックで とても/おもしろい。
→「本は」が主語で、「おもしろい」が述語。
4 赤い リボンの 少女の 名前は/たしか/クラリスだ。
→「名前は」が主語で、「クラリスだ」が述語。
5 かの 有名な シュールストレミングは/スウェーデンの/発酵食品である。
→「シュールストレミングは」が主語で、「発酵食品である」が述語。
いかがでした?え、なに、簡単だ?
それは頼もしい!では次のパターンに進みましょう。